消費税が上がるということは、
企業間取引のほぼすべてのサービスに対して、今まで以上に課税されるということだ。
消費税率が5%から10%に上がる場合、
仕事→元請け→下請け→実際に仕事しているところとすると、
それぞれの「→」に対して5%課税だったものが10%課税になるということだ。
5%でもかなりのボリュームなのだが、10%となるともう無視できるものではない。
これまでのサービスレベルと価格を維持したい場合、
元請け、下請け、実際に仕事をしているところのいずれかにしわ寄せがくるわけで、
極論をいえば、元請けや下請けを介さないほうがよくなる。
性善説でいえば、
単純に「売上を維持する」ために仕事を横流しすることは極端に減るだろうし、
今まで「何もしなかった」人たちはどんどん仕事が減るだろう。
だが、今までの経験上、しわ寄せは「何もしなかった」人たちに来るではなく
ごく一部の「ちゃんと仕事をする人」に押し付けられてしまう。
結局、元請け、下請けは今まで通りで、
末端で仕事をするところに必要な資源(カネ)が流れないだけとなり、
同じ価格であっても、サービスレベルが低下するだけなのだ。
サービスレベルの低下は企業力の低下、すなわち売上や利益の低下となるので
嫌でも価格を上げなければならない。
きっと、給料が上がるペースを上回る勢いでインフレに向くのだろうな。
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